「サポート終了」は、1つの意味ではない

EOL は End of Life の略ですが、その日に何が止まるのかは製品ごとに違います。 バグ修正だけ止まる段階、有償なら続く段階、エディションで日付が違うものがあります。 PHP・Python・Node.js・.NET・MySQL・Ubuntu・Debian・Windows を並べて整理しています。

最終確認(人手) 2026年9月8日 データ更新 2026年9月8日 表示基準日 2026年9月15日 情報が違うようです

EOL の日に、全部が止まるわけではない

EOL は End of Life の略で、日本語では「サポート終了」と訳されます。

ただし、その日に何が止まるのかは製品ごとに違います。 バグの修正だけが止まって、セキュリティの修正はその先も続く製品があります。 無償の提供が終わるだけで、有償なら続く製品もあります。

「サポート終了」という4文字を、同じ意味だと思って読むと判断を誤ります。

製品ごとの、段階の呼び名

本サイトが扱っている製品を並べると、こうなります。

製品 段階の呼び名
PHP Active support → Security fixes only → End of life
Python bugfix → security → end-of-life
Node.js Current → Active LTS → Maintenance LTS → End-of-Life
.NET Active → Maintenance → End of support
MySQL Premier → Extended(有償)
MariaDB コミュニティ版 → Enterprise 版(有償)
Ubuntu 標準セキュリティ更新 → ESM(Ubuntu Pro が必要)
Debian 通常のセキュリティサポート → LTS → ELTS(外部・有償)
Windows 月例更新の提供(エディションごとに別の日付

同じ「終了」でも、どの矢印の話をしているのかが製品ごとに違います。

型1:バグ修正は止まるが、セキュリティ修正は続く

いちばん多い型です。

PHP は公式に、Active support を「報告されたバグとセキュリティの問題が修正され、 定期的なポイントリリースが行われる」状態、 Security fixes only を「重大なセキュリティ問題についてのみサポートされ、 リリースは必要に応じて行われる」状態と説明しています。

PHP の各ブランチは、2年の Active support のあと、 さらに2年、重大なセキュリティ問題についてだけサポートされます。

Python も同じ形で、bugfix のあとに security の期間があります。 Python 3.10 を例にすると、こうなります。

段階 いつまで
bugfix(不具合の修正) 2023年10月4日
security(セキュリティ修正のみ) 2026年10月31日

3年の開きがあります。 「Python 3.10 は2023年に終わった」という説明も、 「2026年まで使える」という説明も、どちらも間違いではありません。 どの段階の話をしているかが違うだけです。

本サイトは「結局いつまで使えるか」を出すため、後ろのほう(security の終わり)を採っています。

型2:無償が終わるだけで、有償なら続く

ここは費用の話が絡むので、いちばん誤解が起きやすいところです。

製品 無償で届く範囲 その先
MySQL 8.4 LTS Premier サポート(2029年4月30日) Extended サポート(2032年4月30日)は有償
MariaDB コミュニティ版 Enterprise 版は契約が必要
Ubuntu 24.04 LTS 標準セキュリティ更新(2029年5月) ESM(2034年5月)は Ubuntu Pro の契約が必要
Debian 通常サポート → LTS まで無償 ELTS は外部企業が有償で提供

Debian だけ、LTS が無償の側に入っています。 ここが Ubuntu と正反対で、「LTS」は製品によって意味が違う に詳しく書いています。

本サイトでは、契約が必要な期間を「結局いつまで使えるか」に含めていません。 契約していない人に、契約者向けの期限を見せないためです。

型3:同じバージョンでも、エディションで日付が違う

Windows がこれです。

Windows 11 バージョン 24H2 いつまで
Home / Pro 2026年10月13日
Enterprise / Education 2027年10月12日

同じ 24H2 で、ちょうど1年違います。

「Windows 11 24H2 のサポート期限」を1つの日付だと思って調べると、 自分のエディションではない日付を見ることになります。

なお、Microsoft のライフサイクル表に載っている日付は「切れる瞬間」で、 最終サポート日はその前日にあたります。本サイトはその前日を表示しています。

調べるときに確認すること

「◯◯のサポートは△△年まで」という記述を見たら、3つを確認してください。

  1. どの段階の話か。 バグ修正の終わりか、セキュリティ修正の終わりか
  2. 無償の範囲か。 契約者向けの期間が混ざっていないか
  3. 自分のエディション・版か。 Home と Enterprise、コミュニティ版と Enterprise 版

本サイトの各ページでは、この3つを分けて表示しています。 出典も並べているので、元のページで確かめられます。

終了しても、その日に止まるわけではない

最後に、念のため書いておきます。

サポートが終わった日に、そのソフトウェアが動かなくなるわけではありません。 止まるのは公式からの修正の提供です。

動き続けるからこそ、いつ修正が止まったのかを自分で把握しておく必要がある、 というのがこのサイトを作っている理由です。

情報の出典

Supported Versions The PHP Group(www.php.net)
Status of Python versions Python Software Foundation(devguide.python.org)
.NET and .NET Core official support policy Microsoft(dotnet.microsoft.com)
Ubuntu release cycle Canonical(ubuntu.com)
Debian Long Term Support Debian Project(www.debian.org)
Windows 11 Home and Pro - Microsoft Lifecycle Microsoft(learn.microsoft.com)

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